2024.8.5
第 22 回 ESI シンポジウムのテーマは「将来の電力需要と供給可能性を考える」です。
我が国の想定電力需要については、長らく現状維持若しくは減少が見込まれる状況が続いてきましたが、本年1月に電力広域的運営推進機関が示した需要想定においては、データセンターの新設需要等を背景に、一部エリアでの需要想定が大きく引き上げられました。将来のカーボンニュートラルに向けて、今後熱需要、運輸需要の電化による需要増加も一定見込まれる中、2050 年に向けて電力需要がどうなっていくか、それに対してどのような供給側の体制が必要かを検討していくことは、今後のエネルギー政策において重要です。
本シンポジウムでは、将来の電力需要の見通し、それを誘発するデータセンター・半導体工場などの需要側の見通し、インフラ側へのニーズ、供給側である送配電網・電源の利用可能性、また、需要増の影響を緩和する技術や政策等について議論を行います。
日時: 2024 年 9 月 24 日(火)13:30 ‒ 17:30(OPEN は 13:15)
場所: Zoom ウエビナーによるオンライン開催
主催: 東京大学生産技術研究所 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
共催: 東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学生産技術研究所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター
詳細は 東京大学生産技術研究所エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)HPをご覧ください。
2024.6.13
第41回APETイブニングセミナーのテーマは『サーキュラーエコノミーとその技術』です。
サーキュラーエコノミー(循環経済)とは、欧州議会の規則によれば、経済活動のなかで、製品、材料、その他資源の価値を可能な限り⻑期間維持し、⽣産と消費において効率的な利⽤を促進することによって、環境への影響を低減し、ライフサイクルのあらゆる段階における廃棄物と有害物質の放出を最⼩限に抑える経済システム、とされ、近年では、そのサービス化等を通じて付加価値を⽣み出す経済活動として注⽬されています。
特に資源の⾃給率が低い⽇本においては資源⾃律の⾯で重要な取り組みであるとともに、拡⼤が予想される世界的なサーキュラーエコノミー市場(規制)への向き合い⽅も、今後脱炭素と同様の課題となりうると考えられます。
今回のイブニングセミナーでは、このサーキュラーエコノミーについて、東京⼤学の⽊下⽒から、取り巻く状況や今後の⽅向性等の概説を、産業技術総合研究所の⼤⽊⽒から、マテリアルリサイクルの代表例として戦略的な"都市鉱⼭"の開発への取り組みについて、住友化学の野末⽒から、炭素資源循環の取り組みについてケミカルリサイクルの事例を中⼼に、それぞれの趣旨や活動状況などについてお話いただきます。
将来の展望を思料する際の参考になれば幸いです。どうぞ奮ってご参加ください。
<開催概要>【日 時】:2024年7月26日(金) 16:30~19:00
【会 場】:オンライン開催
※URLはお申込み後にお知らせいたします【主催】:東京大学 先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
【協賛】:東京大学 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
東京大学 エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)詳細はAPETホームページをご覧下さい。
2024.3.16
東京大学生産技術研究所は、2018年1月よりエネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(以下ESI)を設立し、2021年3月まで第I期、2024年3月まで第II期の計6年の活動を行い、4月よりIII期の活動を開始する予定です。インテグレーションとは「統合」を意味し,ESIでは「エネルギーシステムの統合」を掲げて研究活動を行っています。
ESIでは、中長期の電力/エネルギーシステムの構造的な変化に対し、2030年あるいは2050年などより長期の電力/エネルギーシステムにおける新しい技術・制度の必要性、価値、可能性を考慮して、全体システムの需給運用、設備計画、個別システム、個別技術の運用・制御開発・評価・適用検討と新たなサービスなどのビジネスの検討を通して、価値評価の考え方の確立、これらを実施する解析・評価ツールの開発、それらを用いた電力/エネルギーシステムの検討と提案、これらを通じた人材育成を行うことを目的として活動しています。第II期では、第I期で発表した「提言-カーボンニュートラルに向けたシステムインテグレーションの取り組み-」に基づき、5領域・14分野を設定して活動を行ってきました。
本シンポジウムでは、ESIの第II期の成果の活動報告と今後の取り組みについての講演と、二つのパネルディスパッション、1) PD1 ツールによる解析の意義と効果、2) PD2 ツールによる解析が示す変革の選択肢における議論を行います。
第21回 ESIシンポジウム
「エネルギーシステムインテグレーション -ESI II期の取り組み-」
日時 :2024年4月9日(火)13:00 - 17:35「(OPENは12:45)
場所 :会場(東京大学生産技術研究所 駒場リサーチキャンパス内)と
Zoomオンラインよるハイブリット開催
■シンポジウム :参加無料
■意見交換会参加費 :6,500円(税込)
■申込方法:以下の HP よりお申込みください。(要事前登録)
https://www.esisyab.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium/20240409/sympo20240409.html
※申込締切 定員に達した時点、または、2024年4月2日(火)12時
※当日申込の受付予定はありません。
■お問い合わせ:東京大学 生産技術研究所 ESI 社会連携研究部門 事務局
E-mail:esi@iis.u-tokyo.ac.jp
詳細はこちら
2024.2.15
2050 年カーボンニュートラル実現に向けて、世界そして日本において再生可能エネルギー、特に天気により出力が変動する太陽光発電・風力発電の大量導入が進行しています。日本では、エリアの需給バランスと安定運用を維持するために、FIT法に規定される需給制御が 2018 年に九州エリアで始まり、2023 年には東京を除く 8 エリアで行われ、導入量の拡大にともない需給制御の制御率は増加傾向にあります。また、送電網の最大活用を目指し、これからの電源の接続・運用にあたっては、従来のファーム接続に替わりノンファーム接続が適用され、2024 年には送電線混雑管理のための系統制御の実施準備が進められています。
電力システムの需給運用と混雑管理を含む系統運用においては、火力等の発電状況、揚水等の貯蔵容量、PV・風力の出力制御を考慮した運用計画が必要であり、このためには、週間・翌日・より短時間の PV・風力・需要の予測が、電力システムの安定かつ経済的な運用において、より重要な役割を果たすことになります。
本シンポジウムでは、電力システムの運用における 3E+S(安定性、経済性、環境性、安全性)を支える予測技術の発展への取り組みの方向性について、予測側のシーズ、運用側のニーズの 2 つの観点からの議論を行います。
第20回 ESIシンポジウム
「電力システムの運用を支える予測技術の発展の方向性」
日時 :2024年3月4日(月)13:00-17:30
場所 :(会場)東京大学生産技術研究所
An棟 2 階コンベンションホール東京都目黒区駒場 4-6-1
(オンライン会場)Zoom
■シンポジウム :参加無料
■意見交換会参加費 :6,500 円(税込)
■申込方法:以下の HP よりお申込みください。(要事前登録)
https://www.esisyab.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium/20240304/sympo20240304.html
※申込締切 定員に達した時点、または、2024 年 2 月 26 日(月)12 時
※当日申込の受付予定はありません。
■お問い合わせ:東京大学 生産技術研究所 ESI社会連携研究部門 事務局 社会連携研究部門 事務局
E-mail:esi@iis.u-tokyo.ac.jp
■主催:東京大学生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
■共催:東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学生産技術研究所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター
詳細はこちら
2024.1.11
再生可能エネルギーの大量導入を可能とするため、定置型蓄電池や電気自動車 EV など分散エネルギー資源(DER)の活用が言われて久しくなっています。その実現に向け、震災前から多くの実証事業などが行われ、DER 活用の効果は確認されていますが、同時に、DER をネット接続する際に発生する多大な手間や、標準化されているとされている通信プロトコルが想定どおり使用できないなどの問題が頻繁に指摘され、結果として未だ DER を活用したエネルギーサービスは商用レベルに至っていないのが実情です。
本シンポジウムは、上記のような課題を明確化するとともに、このような負の共通課題(Common Pain)の解決策を関係者の“共有知”として、再生可能エネルギーの大量導入を可能とする多様なエネルギーサービスのサービス間競争が極力速やかに開始されるよう、その環境整備に向けた方策等について有識者・実務者にご講演頂くものです。
第19回 ESIシンポジウム
「分散エネルギー資源(DER)活用ノウハウの共有知化」
日時 : 2024 年 2 月 8 日(木)14:00 – 17:10(OPEN は 13:30)
場所 :(会場)東京大学生産技術研究所
An棟 2 階コンベンションホール東京都目黒区駒場 4-6-1
(オンライン会場)Zoom
■参加費:無料
■申込方法:以下の HP よりお申込みください。(要事前登録)
https://www.esisyab.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium/20240208/sympo20240208.html
※申込締切 定員に達した時点、または、2024 年 2 月 2 日(金) 正午
※当日申込の受付予定はありません。
■お問い合わせ:東京大学 生産技術研究所 ESI 社会連携研究部門 事務局東京大学 生産技術研究所 ESI 社会連携研究部門 事務局
E-mail:esi@iis.u-tokyo.ac.jp
■主催:東京大学生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
■共催:東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学生産技術研究所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター
詳細はこちら
2023.12.27
第40回APETイブニングセミナーのテーマは『さまざまなネガティブエミッション技術』です。
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるカーボンニュートラルを実現するためには、一部産業による排出不可避な温室効果ガスを大気から吸収する技術が不可欠です。
大気中のCO2を回収・吸収し,貯留・固定化することで大気中のCO2除去に資するネガティブエミッション技術には人工的なものと自然由来のものがあり、各々持続可能な実装方法について検討が進められていますが、それぞれの特徴を踏まえて組み合わせて活用していくことが重要とされています。
第40回イブニングセミナーでは、さまざまなネガティブエミッション技術のうち、環境負荷とコストが他の技術と比較して低いとされ、新たなグリーンビジネスモデルへの展開が期待されるバイオマスネガティブエミッション技術を中心に、新エネルギー・産業技術総合開発機構の中村勉氏から、ネガティブエミッション技術全般と風化促進について、科学技術振興機構の徳永友花氏から、陸域バイオマス・ネガティブエミッション技術と海域バイオマス・ネガティブエミッション技術について、それぞれ現在の検討状況や課題、今後の見通しなどについてお話いただきます。
将来の展望を思料する際の参考になれば幸いです。どうぞ奮ってご参加ください。
<開催概要>
【日時】:2024年2月7日(水) 16:30~18:40
【会場】:オンライン開催 ※URLはお申込み後にお知らせいたします
【主催】:東京大学 先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
【協賛】:東京大学 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
東京大学 エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
詳細はAPETホームページをご覧下さい.
2023.11.6
本シンポジウムでは、エネルギー政策の目指すべき方向性であるエネルギー需給自給率(Energy 、経済効率性(Economic 、環境適合( の3E同時達成のもとで、今後の電力システムの設備形成と運用の継続的改善による変容を支える「システムインテグレーション」にかかる課題を摘出して、それぞれの解決への取り組みの方向性について議論します。
第18回 ESIシンポジウム
「電力システムの変容を支えるシステムインテグレーション」
日時 :2023年12月7日(木)13:00-17:30「(OPENは12:45)
場所 :会場(東京大学生産技術研究所 駒場リサーチキャンパス内)と
Zoomオンラインによるハイブリット開催
■参加費 :無料
■申込方法 :以下の HP よりお申込みください。(要事前登録)
https://www.esisyab.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium/20231207/sympo20231207.html
※ 申込締切 定員に達した時点、または2023 年 12月1日(金)12 時
※ 当日申込の受付予定はありません。
■お問い合わせ:東京大学 生産技術研究所 ESI 社会連携研究部門 事務局
E-mail:esi[at]iis.u-tokyo.ac.jp *[at]を半角@に変換してください
■主催:東京大学生産技術研究所 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
■共催:東京大学先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
東京大学エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
東京大学生産技術研究所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター
詳細はこちら
2023.9.20
第39回APETイブニングセミナーのテーマは『さまざまな蓄電技術』です。
カーボンニュートラルの達成に不可欠な再生可能エネルギー発電設備の更なる導入のためには、その電気を需要に応じて充放電する設備の普及が求められます。現在充放電のための蓄電方法として最も期待が大きい蓄電池は、脱炭素社会の社会インフラや経済安全保障の観点から重要な産業分野とされ、産官学が連携し、蓄電池産業に携わる人材を育てる取り組みもなされています。
ただ今後求められる蓄電の容量は、その他技術の普及具合にもよりますが、いずれにしても多大であると見られ、その技術として電池だけで対応することは、実現性などからリスクが伴うことと想像できます。多様な蓄電技術を組み合わせて利用することは、リスクを分散し、エネルギーセクターの持続可能性、カーボンニュートラルの実現可能性を高める重要なステップと言えるのではないでしょうか。
第39回イブニングセミナーでは、さまざまな蓄電技術のうち、東芝三菱電機産業システムの海老沢氏から重力蓄電システムについて、東日本旅客鉄道の西氏から鉄道用超電導フライホイール蓄電システムについて、エネルギー総合工学研究所の川村氏から圧縮空気蓄電システムについて、それぞれ紹介いただきます。
今後の展望を思料される際の参考になれば幸いです。どうぞ奮ってご参加ください。
<開催概要>
【日時】2023年10月27日(金) 16:30~18:40
【会場】オンライン開催 ※URLはお申込み後にお知らせいたします
【主催】東京大学 先端電力エネルギー・環境技術教育研究アライアンス(APET)
【協賛】東京大学 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
東京大学 エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
詳細はAPETホームページをご覧下さい。
2023.6.5
早稲田大学理工学術院講師の浅見 慶志朗(あざみ けいしろう)、千葉工業大学次世代海洋資源研究センター上席研究員の町田 嗣樹(まちだ しき)、東北大学東北アジア研究センター准教授の平野 直人(ひらの なおと)、東京大学大学院工学系研究科准教授の中村 謙太郎(なかむら けんたろう)・安川 和孝(やすかわ かずたか)、同大大学院工学系研究科教授の加藤 泰浩(かとう やすひろ)、京都大学大学院人間・環境学研究科教授の小木曽 哲(こぎそ てつ)、千葉大学大学院理学研究院教授の中西 正男(なかにし まさお)らの研究チームは、東北日本沖のプチスポット火山から世界で最も深い水深における海底熱水活動の痕跡を発見し、その成果が英国Springer Natureのオンライン科学誌「Communications Earth & Environment」に掲載されました。
詳細は 工学系研究科プレスリリース をご覧下さい。
2023.4.13
ヒューリック株式会社(代表取締役社長:前田隆也、以下、ヒューリック)と国立大学法人東京大学 大学院工学系研究科(研究科長:加藤泰浩、以下、東京大学)は、五感を用いて自然を深く学ぶ体験を、環境や境遇に関わらず全ての子ども達が得ることのできる新たな「学習の場」を創成するため、社会連携講座「真にインクルーシブな自然体験学習システムの創成」を2023年4月1日に開設しました。
工学系研究科プレスリリースはこちら